10人いれば10の個性があり、自分は自分であることとしか言いようがない

藤田 敏章

Toshiaki Fujita

<カクテル アワード 1996受賞>
調理師専門学校を卒業後、病院給食の調理師として約10年勤務。29歳でバーテンダーを志し、北新地バー樽、阪急三番街バーアルポンテにて経験を積む。アルポンテ勤務時代の1996年にサントリー カクテルコンペティションでカクテルオブザイヤーを受賞したことを契機に独立を決意。1997年3月 BAR HARBOUR INN を開業、現在に至る。

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Q1.
あなたが他のバーテンダーと違うと思う点は何ですか?それはカクテル アワード受賞にどう関係していますか?

10人いれば10の個性があります。自分は自分であることとしか言いようがありません。受賞は、その様な私がひらめいたカクテルを評価して頂けた結果です。一般的にショートカクテルはベースを生かし、リキュールで甘みと風味を加え、果汁で酸味を調整したものが多数派です。受賞作品は、セオリーを重視しながら森林のイメージをバランスよく仕上げました。

繊細でありながら季節感を重視すること、自分にない価値観を認めること

Q2.
ジャパニーズバーテンディングを追求する上で大切にしていることは何ですか?それを未来に伝えていくために重要なことは何ですか?

繊細でありながら、季節感を重視することです。はっきりした味を好む環境に育った方、四季のない地域しか知らない方もおられると思いますので、難しいところです。強いて言うなら自分にない価値観を認めることでしょうか。

独創的なカクテルの評価ではなく、バーテンダー個人の評価でも良いのでは

Q3.
時代を超えて飲み継がれるカクテルの要件は何ですか?カクテルコンペティションは今後どうあるべきですか?

レシピがシンプルなことと、素材がいつでもどこでも入手可能なことです。コンペティションは独創的なカクテルの評価ではなく、バーテンダー個人の評価でも良いのではないでしょうか。人が評価され注目を集めれば、自ずと飲酒文化、カクテル文化の広報に繋がると思います。

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