偉大な先輩方、同じ志を持ち互いに切磋琢磨し合える仲間に囲まれた
村上 智美
Tomomi Murakami
<カクテル アワード 2009受賞>
1995年高校卒業後、地元徳島の老舗ホテルに就職。宴会やフレンチレストランで経験を積み、複数のホテルに勤める。最後に勤務したホテルでバーテンダーとしてのキャリアをスタート。師匠 鴻野良和氏と出会い、Bar 鴻kohno で11年間お世話になる。その後、2011年に独立開業し、BAR ARCHE をオープン。
[主な受賞歴]2009年 2009 サントリー ザ・カクテル アワードでカクテル アワード 2009受賞。2012年 アジアパシフィック カクテルコンペティション優勝。2012年全国バーテンダー技能競技大会 総合準優勝。
Q1.
あなたが他のバーテンダーと違うと思う点は何ですか?それはカクテル アワード受賞にどう関係していますか?
バーテンダーとしてキャリアを積み始めた頃から、日本バーテンダー協会が主催する全国バーテンダー技能競技大会へ参加しておりました。
バーテンダーとしての思考は、そちらで学んだことが多いです。大会に出場することで、常に偉大な先輩方、同じ志を持ち互いに切磋琢磨し合える仲間に囲まれていました。そこで他人の意見をしっかり聞いて取り入れ、感謝の気持ちを持つことを教わり、人との繋がりが一番の財産だと学びました。
技術面でも、手際、美しい所作など基本を身体で覚える為、反復練習を相当量こなして参りました。技術面でも、手際、美しい所作など基本を身体で覚える為、反復練習を相当量こなして参りました。
一期一会の精神で、目の前のお客様の為に精一杯の心を尽くす接客姿勢が大切
Q2.
ジャパニーズバーテンディングを追求する上で大切にしていることは何ですか?それを未来に伝えていくために重要なことは何ですか?
日本独自の「おもてなし」の気持ちです。日本には一期一会という言葉がありますが、もしかしたら二度と会えないかもしれないという覚悟を持って目の前のお客様の為に精一杯の心を尽くすという接客姿勢を大切に考えています。どうしたらその方に喜んで頂けるか、満足して頂けるかを考え、相手の心に寄り添い、一人一人に合わせたサービスを心がけています。
飽きのこない味とシンプルなレシピで何処のお店でも注文できるカクテル
Q3.
時代を超えて飲み継がれるカクテルの要件は何ですか?カクテルコンペティションは今後どうあるべきですか?
定番で世界的にも知られているカクテルとは、何処のお店でも注文できるという共通点があると思います。基本となるのが、飽きのこない味とシンプルなレシピです。それ以外での共通点は、何かしらの話題性、ストーリーを持ったカクテルと考えます。
レシピが公開されていて、何処のお店でも提供できるカクテルで何かしらの話題性、ストーリーがあれば、世界に伝わり、時代を超えて飲み継がれるカクテルになると考えます。その話題性、ストーリーにカクテルコンペティション自体が成るべく、盛り上げていかなければならないと思います。
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