常日頃からお客様の心に寄り添い、お客様が何を求めているかを考えている
松下 知寛
Tomohiro Matsushita
<カクテル アワード 2016受賞>
1980年生まれ。ダイニング&バー ダナドゥア オーナーバーテンダー。20歳からバーテンダーを志し様々なカクテルコンテストで入賞し、現在でも、最先端のトレンドを取り入れたカクテルやフードとのペアリングを研究し、日々カウンターでお客様を楽しませている。
[主な受賞歴]2008年 沖縄及び北方対策担当大臣賞。2016年 2016 ビームサントリー ザ・カクテルアワードでカクテル アワード 2016受賞。
Q1.
あなたが他のバーテンダーと違うと思う点は何ですか?それはカクテル アワード受賞にどう関係していますか?
特徴は、正直特にありませんが、他のバーテンダーの方々と同じようにお酒が好きで、お客様をおもてなしするのが好きで、この仕事に就いています。カクテル アワードには「ファイナル審査基準」という項目があり、営業に置き換えるとお客様のオーダーと同じだと思います。常日頃から、お客様の心に寄り添い、お客様が何を求めているかを考えているのが良い結果に繋がったのではないかと思います。
カクテルを飲み物として「最後まで飲んで美味しい」という、トータルバランスに特化
Q2.
ジャパニーズバーテンディングを追求する上で大切にしていることは何ですか?それを未来に伝えていくために重要なことは何ですか?
カクテルの旅で海外のバーテンダーとカクテルセッションを行い、彼らの自由な発想力には驚かされました。自分自身にしか作れないオリジナリティとファーストインパクトを重視する海外に対して、日本のバーテンダーは、カクテルを飲み物として「最後まで飲んで美味しい」という、トータルバランスに特化していると思います。特に日本のフルーツやハーブは、香りや味わいが上品な為、合わせるお酒や副材料には注意して作っています。
師匠から学び、自分自身で理解し、カウンターでお客様に提供できるカクテルが素敵
Q3.
時代を超えて飲み継がれるカクテルの要件は何ですか?カクテルコンペティションは今後どうあるべきですか?
時代を超えて飲み継がれるカクテルの要件は、①誰でも作れる ②素敵なネーミング ③アレンジ(個性を出しやすい)だと思います。カクテルブックに記載されているスタンダードカクテルなども、結局は個々のバーテンダーがレシピをアレンジして作り上げていると思います。師匠から学び、自分自身で理解し、カウンターでお客様に提供できるカクテルが素敵ですね。
カクテルコンペティションは、バーテンダー全体のスキルアップになりますので、このまま継続をお願いします。
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Kazuaki Ishibe