形だけのパフォーマンスではなく、プロとしての『技』も見せられるよう心掛ける
飯塚 貴也
Takaya Iizuka
<カクテル アワード 2006受賞>
1995年、ホテルパシフィック東京入社(スカイラウンジ ブルーパシフィック配属)。2001年 2001 サントリー ザ・カクテル コンペティション アペリティフ部門 優秀賞。2006年 2006 サントリー ザ・カクテル アワードでカクテル アワード 2006受賞。2010年、ホテルグランパシフィック LE DAIBA転籍(メインバー ルイロペス配属)。2016年、7月よりホテル名『グランドニッコー東京 台場』へリブランド。2021年、当ホテル30F The Grill on 30th、The Bar&Loungeにてマネージャー勤務。現在に至る。
Q1.
あなたが他のバーテンダーと違うと思う点は何ですか?それはカクテル アワード受賞にどう関係していますか?
特に「他のバーテンダーとは違う」という意識を持ったことはありませんが、カクテル(作品)を創作する際に常に心掛けているのは、作品にストーリー性を持たせることです。また、時代のニーズや流行を取り入れることも忘れずにレシピを練り上げていきます。
技術に関しては、ひとつひとつの作業(動作)が持つ意味を認識しながら、ただ形だけのパフォーマンスではなく、プロとしての『技』も見せられるよう日々の営業から心掛けております。
飲み手のことを一番に考え、常にゲストファーストなサービスを提供すること
Q2.
ジャパニーズバーテンディングを追求する上で大切にしていることは何ですか?それを未来に伝えていくために重要なことは何ですか?
私たちバーテンダーは、飲み手(ゲスト)が居て初めて成立する職業です。飲み手のことを一番に考え、その日の体調や好みの味など、常にゲストファーストなサービスを提供することが大切です。そしてゲストにご満足してお帰り頂くことがバーテンダーとしての使命だと考えます。それは日本、海外問わずとても重要だと捉えております。
また、インバウンドゲストには日本の文化や日本特有のボタニカルや素材をカクテルに多用し、日本のカクテルを世界へアピールしていけたら、更に日本のバー業界もグローバルな発展を遂げていくと思います。
普及性にストーリー性や万人受けするような色と味わい、見た目などが加わり完成する
Q3.
時代を超えて飲み継がれるカクテルの要件は何ですか?カクテルコンペティションは今後どうあるべきですか?
飲み継がれるカクテルの要件として、まずは普及性が重要だと考えます。その為には、どこのバーでも材料が揃えば作り上げることの出来る物が理想です。そこにストーリー性や万人受けするような色と味わい、見た目、飲むシチュエーションが加わることで、完成するのではないでしょうか。
昨今、スタンダードカクテルをツイストやアレンジした物が、非常に受けております。ゲストにも味わいなどが伝わり易く、安心してオーダー出来るようです(○○マティーニなど)。これも、現代に於ける新しいカクテルの進化ではないかと捉えております。
-
PREVIOUS ARTICLE13
10人いれば10の個性があり、自分は自分であることとしか言いようがない
Toshiaki Fujita
-
NEXT ARTICLE15
ご来店頂くお客様が「このバーテンダーは何かが違う」と感じること
Akinori Shibuya