良くも悪くも「頑固さ」があり、目標に向かって何度も技術の練習をしたこと

槇永 優

Suguru Makinaga

<カクテル アワード 2012受賞>
1983年兵庫県神戸市生まれ。2004年国土交通省航空保安大学校航空情報科を卒業。鹿児島空港・成田空港にて、航空管制運航情報官として働く。カクテルに興味を持ち、バーテンダーへの憧れを抱き、2008年大阪の Bar Leigh に入店し早川惠一氏に師事。2012 サントリー ザ・カクテル アワードでカクテル アワード 2012受賞をはじめ、様々なカクテルコンペティションでの受賞を重ね、2020年、東京・神楽坂にてBar Leafを開店。。現代のコロナ禍においては、クラシックカクテルだけでなく、低アルコールやノンアルコールのカクテルにも力を入れる。

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Q1.
あなたが他のバーテンダーと違うと思う点は何ですか?それはカクテル アワード受賞にどう関係していますか?

私が他のバーテンダーの方と違う特徴は、2つあると思っています。1つ目は、航空管制運航情報官という航空業界の仕事から、バーテンダーに転職したこと。2つ目は、大阪でバーテンダーとして長く勤めていたのに、東京で自分のバーを開いたことです。カクテル アワードを受賞出来たのは、お客様の応援や、師匠・先輩方のご指導のおかげです。

上記の特徴との関連性があるとすれば、思考面において良くも悪くも「頑固」なところではないでしょうか。技術面においては、目標に向かって何度も練習したことだと思います。

コンペティションに挑戦することの大切さを若いバーテンダーに伝えていくこと

Q2.
ジャパニーズバーテンディングを追求する上で大切にしていることは何ですか?それを未来に伝えていくために重要なことは何ですか?

ジャパニーズ・バーテンディングという視点で、普段、最も大切にしていることは、日々の「掃除」です。掃除には、基本が詰まっていると思います。そして、ジャパニーズ・バーテンディングを伝えていくために私が出来ることは、カクテル アワードのような伝統あるコンペティションに挑戦することの大切さ(コンペから学べる、素晴らしい日本スタイル)を、若いバーテンダーに伝えていくことではないかと思います。

海外のトップバーテンダーの技術は非常に高い水準になっているので、日本がジャパニーズ・バーテンディングにおいて他国に負けないようにしないといけないなと思っています。

テーマや使用材料などを時流に合わせて変えながら、いくつかのルールは守り続ける

Q3.
時代を超えて飲み継がれるカクテルの要件は何ですか?カクテルコンペティションは今後どうあるべきですか?

クラシック・カクテルの要件の1つは、「シンプルであること」だと思います。特に、使用材料の「数」は大切だと思っていて、有名なクラシック・カクテルの使用材料は「3つ」であることが多いと言われています。

そのようなカクテルが生まれ続けるために、カクテルコンペティションは(カクテル アワードがそうであるように)テーマや使用材料などを時流に合わせて「変えながら」も、長く続いてきたいくつかのルールはこれからも一貫して「変えずに」守り続けることが必要ではないかと思っています。

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