受賞したことで責任感や危機感の意識が高まり、その後の技術向上に繫がった
石部 和明
Kazuaki Ishibe
<カクテル アワード 2003受賞>
1997年京王プラザホテル入社、スカイバー<ポールスター>、メインバー<ブリアン>等で勤務し、現在はスカイラウンジ<オーロラ>店長として勤務。
[主な受賞暦]2003年 2003 サントリー ザ・カクテル コンペティションでカクテル オブ ザ イヤー 2003受賞。2005年 HBA東京カクテルコンペティション グランプリ、東京都知事賞。
Q1.
あなたが他のバーテンダーと違うと思う点は何ですか?それはカクテル アワード受賞にどう関係していますか?
まず思考面ですが、カクテル創作だけに限らず、柔軟なアイデアやチャレンジ精神を発揮できるよう心がけています。また、負けず嫌いの性格は受賞に繋がったように感じます。技術面では基礎の大切さを改めて感じ、先輩方から指導された多岐にわたる練習は、大きな財産となりました。
また、同じ職場の先輩だけでなく、多くの先輩バーテンダー方の技術に対する考えなどを本で読んだり、お話しを伺ったりさせて頂き、自分の技術や考え方の基となりました。技術が受賞に繋がったというより、私の場合は当時若かったことから、受賞したことで責任感や危機感の意識が高まり、その後の技術向上に繫がりました。
日本ならではの氷や素材への拘り、お客様目線、日本的な味覚バランス
Q2.
ジャパニーズバーテンディングを追求する上で大切にしていることは何ですか?それを未来に伝えていくために重要なことは何ですか?
高い技術はもちろんのこと、所作の美しさや立居振舞も意識しています。衛生面からも清潔な状態を保てるようクレンリネスは大事ですね。日本ならではの氷や素材への拘り、お客様目線、日本的な味覚バランスも普段から大切にしています。それらを伝えるためには教育、指導、練習、意識、本人が考え理解する事が重要ではないでしょうか。
シンプルなレシピで作りやすく、多くの人に愛される味が飲み継がれていく
Q3.
時代を超えて飲み継がれるカクテルの要件は何ですか?カクテルコンペティションは今後どうあるべきですか?
覚えやすさとネーミングではないでしょうか。シンプルなレシピで作りやすく、多くの人に愛される味が飲み継がれていくのだと思います。誕生日のお祝いカクテルといえば◯◯カクテルといったような、提供やおすすめしやすいものがいいですね。
今までのようなオリジナリティや芸術性などを重視したカクテルコンペティションを行った上で、プレゼンや決勝戦といった形でシンプルさや普及性を重視したカクテルの提案、もしくは限られた商品を使ってテーマやお題に併せて即興で創作するコンペティションがあっても面白いですね。
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